嘘から始まる恋煩い!
翌日、海里センパイとの約束の日。
私は朝からピリピリしている世那と一緒に、最寄駅まで歩いていた。
天気は清々しいほどの晴天で、私たちの心とは正反対。
「姉ちゃん、おれは姉ちゃんのこと嫌いにならないけれど、止めはするからね?海里センパイっていうヤツ、なんか危ないと思う。」
「うん、だから私は海里センパイと付き合ってないよ?」
「いや、そういうことじゃなくて………。」
え?じゃあどういうこと…………?
私が戸惑っていると、世那がカッコいい顔を歪ませながら私を見た。
「だいたい、姉ちゃんそんな格好で今日、2人きりで男と会うつもりだったの?おれがついてて良かったよね、マジで。………海里センパイがどんなヤツかは知らないけど、おれだったら絶対襲っちゃうし………。」
最後らへんはもはや呟きくらいの声量だけど、最初の方は聞き取れた。
ただ………。
「そんな格好って。別に今日は普通だよ?」
「…………え?」
だって、今日の私のコーデはとてもカジュアルだ。
ブラウンのチェックになっている五部袖シャツと、シンプルでクールな黒いショートパンツの組み合わせ。
まあ、シャツはチェックで少し大人っぽいかもしれないけれど、これと言ってバッチリメイクなどはしていない。
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