嘘から始まる恋煩い!

五十嵐蓮

始業式があった週の翌週の月曜日。

本格的な授業も始まるようになっちゃった………、あーあ。
私はイベント事の方が好きなのになぁ。
ワイワイ騒げて楽しいもん。
ただ、やっとやってきたお昼休みに私の気持ちは少し和んだ。
「一緒に食べよー、美亜ちゃん、真帆ちゃん。」
「うん、どこの席くっつけようか?」
そんな会話をしていたとき。
「あ、美亜ー!ちょっといい?」
隣のクラス、つまりD組にいる私の親友、相良立花(さがらりっか)が私を呼んでいた。
由羅ちゃんたちに先に食べててねと促し、私は廊下に出た。
「はーい!どうしたの?」
「あのね、今日あたし数学の補習があって………。春休みの宿題がまだ終わってないから、呼び出されちゃったの。付き添ってくれない?ほら、美亜って数学バリバリできるじゃん!」
「いいよ!どこのクラスでやるの?」
「えっと、数学の担任がいるC組。」
「わかった!じゃあお母さんに連絡しとくね!」
「ありがとう!今度お礼としてお菓子奢る!」
「えぇ?やった、嬉しいラッキ〜。」
ふふ、数学の補習に付き添うだけでお菓子がもらえるなんて。
しかも私C組の数学の先生のこと推してるし!

「あ、おかえりー美亜ちゃん。どうしたの?」
「ちょっと付き添いを頼まれてただけだよー。」
「そっか〜。」
私は放課後お母さんに連絡することを忘れないようにしなきゃ、と思いながらご飯を食べた。
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