ツンデレ男児 ― 本音を出したら、ちゃんと届いた ―

あとがき

この物語を最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
このお話は、どこにでもあるような、普通の家庭、普通の保育園、普通の子どもたちの中で生まれた、小さな変化の物語です。
でも、「普通」の中にこそ、見えにくい気持ちがあると思っています。
トワは、優しい子です。
周りを見て、自分よりも先に誰かのことを考えられる子です。
でもそれは、最初から“できる子”だったからではなく、そうしてきた時間があったからだと思います。
「いい子でいればいい」 「我慢すればうまくいく」 そんなふうに、言葉にならないまま身につけてしまうことは、きっと誰にでもあると思います。
だからこそ、この物語では、 「本音を出してもいいんだよ」ということを、描きたかったです。
トワが「やだ」と言えたこと。
「さみしい」と言えたこと。
そして、「すき」と伝えられたこと。 そのどれもが、小さなことのようでいて、とても大きな一歩です。
そしてもう一つ。 その気持ちを、否定せずに受け止める人の存在も、とても大切だと思っています。
いちかの「ありがとう」という言葉。 アイカの「それでいいんだよ」という言葉。
どちらも、トワの気持ちをそのまま認めてくれるものでした。
本音は、出すだけでは届かないこともあると思います。
でも、ちゃんと受け止めてくれる人がいるからこそ、それは必ず“伝わる”ものになる。
そんな願いを、この物語に込めました。 もしこのお話が、 誰かの中にある「言えなかった気持ち」に、少しでも寄り添えたなら嬉しいです。 そして、ほんの少しでも 「言ってみてもいいかもしれない」と思えるきっかけになれたなら、もっと嬉しいです。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
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