夕焼けの空に、君を想う。
でも、ほとんど聞こえなかった。
あぁ、終わるんだ。
それだけは、はっきり分かった。
不思議と、涙は出なかった。
怖くもなかった。
別に、いいよ。もう。
誰にも、愛されないなら。
誰にも、必要とされないなら。

僕のいる意味なんて、無いから。

そこからの記憶は曖昧だった。
家に帰っても、誰も何も言わなかった。
ただ、時間だけが過ぎていった。
その中で、一つだけ残ったものがある。

_____夢。

小さい頃、テレビで見た光景。
青空の下を歩く人達。
笑っている。
楽しそうに。
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