夕焼けの空に、君を想う。
「前は出来たでしょう?」
分からない。何も、分からない。
「…ごめんなさい。」
それしか、言えなかった。

その日から、母さんまでもが、僕に期待しなくなった。
父さんも、僕を更に''失敗作''の様に扱うようになった。
それでも、いいと思った。
どうせ、僕は長く生きられないから。
_____そう思ったのは、あの日からだった。

そして、忘れもしない。中学二年生の時の夏。

「皮膚がんを発症しています。既に他の臓器にも転移がみられます。」
そう医師が言った後。

「後一年を、覚悟した方がいいかもしれません。」

ついに、言われてしまった。
人生のカウントダウンを。
母さんが何か言っていた気がする。父さんも。
< 85 / 127 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop