来年も、君と桜を。
学校につき、教室に入ると、


「来んの遅ぇ」

低い声が飛んできた。


「……すみません」


席に着くと同時に、蓮がちらっとこっちを見る。


「顔色悪い」

即バレ。

「気のせいです」

目を合わせず、誤魔化す。

「寝不足なだけ」

嘘。



でも、


「……ふーん」

それ以上は追及してこなかった。


(よかった……)

ほんの少しだけ、安心する。
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