来年も、君と桜を。

言えない秘密

朝の空気が、少しだけ重く感じた。


(……変だな)


目を覚ました瞬間から、胸の奥がざわついている。

呼吸が浅い。

体も、いつもより重い。



「……大丈夫」


誰もいない部屋で、小さく呟く。


慣れてるはずなのに、

今日は少しだけ怖かった。



でもーー


(行かなきゃ)

何もない顔を作って、家を出る。
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