来年も、君と桜を。
屋上。

春の風が、やわらかく吹いている。


「ここ、鍵かかってないんですね」

「たまに開いてる」


フェンスにもたれながら、蓮が言う。

隣に立つ。

相変わらず、近い。


でも、もう少しだけ慣れてきた。


「……静かですね」

「だから来た」


短い会話。

でも、嫌じゃない。



むしろーー

(落ち着く)
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