来年も、君と桜を。
風が吹く。

少しだけ寒くて、

無意識に肩が震える。


その瞬間ーー


「……ほら」

ふわっと何かがかけられる。

「え……」


蓮のパーカーだった。


「寒ぃだろ」

それだけ。


(なにそれ)

急に距離が近すぎる。


「……いいんですか」

「返せばいい」
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