来年も、君と桜を。
蓮は少しだけ黙って、

「優しくねぇよ」

目を逸らす。


「優しいです」

「違う」

「違いません」


少しだけ言い合いになる。


すると、

「……」

蓮が、ふっと息を吐いた。


「……前にもいたんだよ」

低い声。

空気が変わる。


「お前みたいなやつ」


(……え)
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