響け!涙のペザンテ
混ざって混ざって二人の果て
翌日、レオンハルトが事務所に向かうとすでにリズがいた。デスクに座り、作業をしている。真剣な表情で書類を作成しているリズを見て、レオンハルトの胸が高鳴った。まだリズ以外、誰も来ていない。

「おはよう。リズ、随分と早いね」

レオンハルトが声をかけると、リズの肩が一瞬小さく跳ねた。リズは顔を上げ、レオンハルトに笑いかける。

「レオンハルトさん。おはようございます。昨日は突然休んでしまって申し訳ありませんでした」

そう言ったリズの目が腫れていることにレオンハルトは気付いた。指が自然と彼女の目元をなぞる。リズの顔が赤く染まっていった。

「レオンハルトさん?」

「目元が腫れてしまっているね。ズィマー!」

レオンハルトが呪文を唱えると、彼女の目の腫れが引いていく。リズは鏡を見て驚いていた。

「すごいです!こんなに綺麗になるなんて!……ありがとうございます」

「問題ないよ。それより、どうして泣いてしまったんだい?よければ聞かせてくれないかな?」
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