響け!涙のペザンテ
レオンハルトはロヴィスに見送られ、ブリュールの屋敷を後にした。胸の中には切なさと、今から事務所に帰ることの喜びが半分ずつ混ざり合っている。

「リズ」

レオンハルトは名前を呟く。ただ今すぐにでも彼女に会いたいと思っていた。



列車を待つ時間すら惜しいと感じ、レオンハルトは鳥に変身し飛行魔法を使って事務所へと戻った。人の姿に戻ったレオンハルトは、胸の高鳴りを覚えながら事務所のドアを開ける。

「ただいま」

これほど早く帰って来るとは予想もしていなかったのだろう。全員が驚いた顔をしていた。しかし、カナタが真っ先に笑顔でレオンハルトに駆け寄る。

「レオンハルトさん!おかえりなさい!」

「随分早かったねぇ。もう少しかかると思ってたよ」

オルハンが「流石だ」と言いたげに拍手を送る。レオンハルトは遺言の答えと結末を教え、リズの方を向いた。

「もしかしてこれから新曲の撮影をするつもりだったのかな?」
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