妹に全てを奪われた伯爵令嬢は遠い国で愛を知る
「? 何? 私の手がどうかした?」
「……ふ。ふふ、あははははっ。全く、セラの力はとんでもないな! 薄々気づいてはいたが、魔法を使って確信した! レアノールの人間が誰一人、それも十七年も気づかなかったなんて信じられない! こんな魔法を使う魔女なんて国中探してもきっといない! なあセラ、きっと今頃、イノーラは《国守りの魔女》の称号を失って見る影もなく落ちぶれてるよ。確認するまでもない。並の魔女か、下手したらそれ以下になってる」
リュオンは私の手を離し、愉快そうに笑っている。
言葉の意味も、彼の興奮ぶりも、私には全く理解不能だ。
「どうしてそんなことが言えるの? 本当にどうしたのリュオン。もしかしてユリウス様の魔法が解けなくて、ショックで少々おかしくなってしまったんじゃ……」
「大丈夫。おれはいたって正気だ。ユーリの魔法も無事解けたよ。いつもより遥かに早く。セラのおかげでな」
リュオンは笑んだまま私の頭を撫でた。
「……ねえ、わかるように説明して欲しいのだけれど……」
「後で説明するよ。ユーリも落ち着いたみたいだから、先に挨拶を済ませよう」
「??」
なんでリュオンが上機嫌なのかさっぱりわからないまま、私はサロンへと引き返す彼の背中を追った。
「……ふ。ふふ、あははははっ。全く、セラの力はとんでもないな! 薄々気づいてはいたが、魔法を使って確信した! レアノールの人間が誰一人、それも十七年も気づかなかったなんて信じられない! こんな魔法を使う魔女なんて国中探してもきっといない! なあセラ、きっと今頃、イノーラは《国守りの魔女》の称号を失って見る影もなく落ちぶれてるよ。確認するまでもない。並の魔女か、下手したらそれ以下になってる」
リュオンは私の手を離し、愉快そうに笑っている。
言葉の意味も、彼の興奮ぶりも、私には全く理解不能だ。
「どうしてそんなことが言えるの? 本当にどうしたのリュオン。もしかしてユリウス様の魔法が解けなくて、ショックで少々おかしくなってしまったんじゃ……」
「大丈夫。おれはいたって正気だ。ユーリの魔法も無事解けたよ。いつもより遥かに早く。セラのおかげでな」
リュオンは笑んだまま私の頭を撫でた。
「……ねえ、わかるように説明して欲しいのだけれど……」
「後で説明するよ。ユーリも落ち着いたみたいだから、先に挨拶を済ませよう」
「??」
なんでリュオンが上機嫌なのかさっぱりわからないまま、私はサロンへと引き返す彼の背中を追った。