レンアイ対象外
「ごゆっくりどうぞ」

「ありがとう。バイト頑張れよ。」


彼女から龍弥さんが受け取った二つのコーヒー。

彼女に背を向けた彼の横顔は、憂いを帯びていた。


仕事のやりがい、休日の過ごし方、好きな食べ物、嫌いな食べ物、好きな映画、好きな音楽。

初対面だからこそ話題はいくらでもあるはずなのに、彼の心がここに在らずなのは私の勘違いではないと思う。


冷えていくコーヒー。

顔を出したカップの底。


「…そろそろ、出ますか?」
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