悪魔な義理弟《ボディーガード》~ヤンキー校最凶犬男子の独占欲が強過ぎる~
◇◇◇
「ねえ。君ちょっといいかな?」
一日の授業が終わり、部活に行こうと廊下を出た瞬間。
突然あの橋本という男に声を掛けられ、俺は足の動きをピタリと止めた。
「なに?待ち伏せ?」
まさか、向こうから来るとは思っていなかったので、内心少し驚きながらも、俺は敵意を隠すことなく男を睨み付ける。
「まあ、そんなとこ。今時間ある?少し話したいんだけど、いいかな?」
しかし、橋本は全く動じることなく、薄気味悪い笑みを浮かべて俺をある場所へと連れ出した。
そのまま黙ってついて来た場所は、人気のない校舎裏。
橋本は周囲に誰もいないことを確認すると、張り付いたような笑顔で俺と対峙してきた。
「ねえ、君ってお姉さんのこと女として好きなの?」
すると、蔑んだ目でそう問い掛ける。
「それ知ってどうするんだ?」
そんなの聞かなくても大体は想像出来るけど、俺は挑発するように白白しく答えた。
「俺、君のお姉さんちょっと前から狙っててさ。だけど、チラチラ君の存在が目に付いてて、正直超ウザったいんだよね」
やはり、予想通りの返答が来た上に、向こうもあからさまな敵意を俺に見せてくる。
「ていうか、昼休みの時もそうだったけど、君シスコンにも程があるよね。義理だっていうのは知ってるけど、もしかして“弟”の分際で本気で付き合えるとでも思ってるの?」
それから、橋本は畳み掛けるように容赦無くマウントをとってくる。
「俺、知ってるんだ。君のお姉さんが俺に好意を持ってるの。だから、俺がその気になれば簡単に奪えるんだよ」
そして、最後に見せた表情はこれまでと一変して。
気持ち悪い善人顔から、酷く歪んだ表情に切り替わった瞬間、俺はこいつの本性を悟った。
同時に、かろうじて繋ぎ止めていた理性の糸が完全に切れ、気付けば橋本の胸ぐらを勢い良く掴み、そのまま片手で持ち上げていた。
「お、おい!何すんだよ!?離せ!」
足が宙に浮き、呼吸がままならない橋本はかなり焦った様子で俺の腕を引き剥がそうと必死に抵抗する。
けど、日々鍛えている俺に敵うはずもなく。
段々と抵抗する力が弱くなっていくのを見計らい、俺は追い打ちをかけるように、こいつの服の襟を強く捻った。
「随分余裕だな?おまえの言うとおり、俺は莉子が好きだ。だから、ちょっとでも近付いたら即潰す」
そして最大限の脅しをかけ、窒息させる勢いで手に力を込めると、橋本は顔面蒼白になりながら、涙目で首を激しく縦に振ってきた。
それから橋本は俺を恐れ、約束通り莉子に近付くことはなかった。
それどころか避けるようになったそうで、嫌われていると勘違いした莉子は、もうそいつに想いを寄せることはなくなった。
こうして害虫は除去され、再び平穏な日々が訪れる。
今思えばなかなかに卑劣なやり方だったとは思うけど、莉子を変な男から守るためなら手段を選ばない。
そして、力は全てにおいて有効なんだということを改めて認識すると、これを機に、俺はより一層鍛錬に励んだのだった。
「ねえ。君ちょっといいかな?」
一日の授業が終わり、部活に行こうと廊下を出た瞬間。
突然あの橋本という男に声を掛けられ、俺は足の動きをピタリと止めた。
「なに?待ち伏せ?」
まさか、向こうから来るとは思っていなかったので、内心少し驚きながらも、俺は敵意を隠すことなく男を睨み付ける。
「まあ、そんなとこ。今時間ある?少し話したいんだけど、いいかな?」
しかし、橋本は全く動じることなく、薄気味悪い笑みを浮かべて俺をある場所へと連れ出した。
そのまま黙ってついて来た場所は、人気のない校舎裏。
橋本は周囲に誰もいないことを確認すると、張り付いたような笑顔で俺と対峙してきた。
「ねえ、君ってお姉さんのこと女として好きなの?」
すると、蔑んだ目でそう問い掛ける。
「それ知ってどうするんだ?」
そんなの聞かなくても大体は想像出来るけど、俺は挑発するように白白しく答えた。
「俺、君のお姉さんちょっと前から狙っててさ。だけど、チラチラ君の存在が目に付いてて、正直超ウザったいんだよね」
やはり、予想通りの返答が来た上に、向こうもあからさまな敵意を俺に見せてくる。
「ていうか、昼休みの時もそうだったけど、君シスコンにも程があるよね。義理だっていうのは知ってるけど、もしかして“弟”の分際で本気で付き合えるとでも思ってるの?」
それから、橋本は畳み掛けるように容赦無くマウントをとってくる。
「俺、知ってるんだ。君のお姉さんが俺に好意を持ってるの。だから、俺がその気になれば簡単に奪えるんだよ」
そして、最後に見せた表情はこれまでと一変して。
気持ち悪い善人顔から、酷く歪んだ表情に切り替わった瞬間、俺はこいつの本性を悟った。
同時に、かろうじて繋ぎ止めていた理性の糸が完全に切れ、気付けば橋本の胸ぐらを勢い良く掴み、そのまま片手で持ち上げていた。
「お、おい!何すんだよ!?離せ!」
足が宙に浮き、呼吸がままならない橋本はかなり焦った様子で俺の腕を引き剥がそうと必死に抵抗する。
けど、日々鍛えている俺に敵うはずもなく。
段々と抵抗する力が弱くなっていくのを見計らい、俺は追い打ちをかけるように、こいつの服の襟を強く捻った。
「随分余裕だな?おまえの言うとおり、俺は莉子が好きだ。だから、ちょっとでも近付いたら即潰す」
そして最大限の脅しをかけ、窒息させる勢いで手に力を込めると、橋本は顔面蒼白になりながら、涙目で首を激しく縦に振ってきた。
それから橋本は俺を恐れ、約束通り莉子に近付くことはなかった。
それどころか避けるようになったそうで、嫌われていると勘違いした莉子は、もうそいつに想いを寄せることはなくなった。
こうして害虫は除去され、再び平穏な日々が訪れる。
今思えばなかなかに卑劣なやり方だったとは思うけど、莉子を変な男から守るためなら手段を選ばない。
そして、力は全てにおいて有効なんだということを改めて認識すると、これを機に、俺はより一層鍛錬に励んだのだった。