悪魔な義理弟《ボディーガード》~ヤンキー校最凶犬男子の独占欲が強過ぎる~
これでようやく全てのことが分かった。
そして、自分の身が危ないということも。
この人は私を消そうとしている。
このまま、どこかに葬り去られるか、あるいは……
「……やだ、櫂理君……」
直感で分かる命の危険。
これまでに感じたことのない押し潰されそうな恐怖に、思わず彼の名前を口にする。
いつも校内で危ない目に遭いそうになった時は、真っ先に駆けつけてくれた。
けど、ここはもう彼のテリトリーではない。
櫂理君が側にいないことがこんなにも怖いなんて。
私はどれ程彼に守られていたのか、改めてここで痛感する。
でも、もう遅い。
どんなに叫んでも、彼にこの声は届かない。
それでも、私はまだ諦めたくなくて。
例え望みが限りなくゼロになろうとしても、必死で彼を追い求める。
「櫂理君っ!」
そんな気持ちを込めて、私は力の限り叫んだ。