悪魔な義理弟《ボディーガード》~ヤンキー校最凶犬男子の独占欲が強過ぎる~
__翌朝。
「莉子おはよー。……なんか唇腫れてない?」
登校して早々。
美南と顔を合わせた途端、早速鋭いところを指摘されて、私は思わず表情が引き攣る。
「……えと、これは……ただの乾燥」
昨日散々櫂理君とキスしてましたとは、さすがに言えず。
短い時間で頭をフル回転させた結果、しょうもない嘘をついてしまった。
けど、櫂理君と付き合い始めたことはきちんと伝えようと思い、私は美南にこっそりと耳打ちする。
「えっ!?マジで!?ついに弟君の気持ちを受け入れたの!?」
すると、想像以上の声量で驚かれ、私は慌てて彼女の口を塞いだ。
「ちょっと声が大きいよ。このことはまだ内緒なの」
そして、なるべく声のトーンを落として必死で抗議する。
「そうなの?それじゃあ、もしかして家族にも言ってないってこと?」
「……うん。一応私が卒業するまでは手を出すなっていう約束だから……」
とは言え、昨日の櫂理君はタガが外れたように約束を平然と破っていたけど。
一体今まで律儀に守っていたのはなんだったんだろうと。
今更ながら疑問に感じるけど、ここはもう気にしないことにした。