悪魔な義理弟《ボディーガード》~ヤンキー校最凶犬男子の独占欲が強過ぎる~
暫くして、櫂理君はゆっくり唇を離し、私と目線を合わせて静かに微笑む。
「……キスしちゃったな」
そして、確かめるように尋ねてきて、恥ずかしくなった私は無言で首を縦に振る。
「もう、止められないからな」
すると、急に瞳の色が変わった途端、櫂理君にお姫様抱っこをされ、不意を突かれた私は軽い悲鳴をあげて咄嗟に彼の首元に抱きついた。
そのまま私はベッドまで運ばれ、優しく降ろされると、その上に櫂理君が両手を付いて覆い被さってくる。
「……えと、あの……櫂理君?」
明らかにさっきと違う様子に、私はたじたじになりながら首を傾げると、櫂理君の細くて長い指が顎に触れた。
「言っとくけど、この部屋に入った時点でもう拒否権はないから。だから、覚悟しろ」
戸惑う私をよそに、そう断言してきた櫂理君は再び顔を近づけて来て、今度は食べるように私の唇を奪ってくる。
しかも、唇の隙間からぬるりと櫂理君の舌が侵入してきて、無理矢理こじ開けられると、そこから無遠慮に私の舌に絡みついてきた。
「……んん。か、櫂理く……」
体の奥が痺れるような初めての刺激に耐えきれず、咄嗟に押し除けようとするも、彼の力に敵うはずもなく、櫂理君の舌は私の口の中で思う存分暴れまわる。
「ちょ、ちょっと待って!キスはいいけど流石にこれは……」
それから、ようやく唇が解放され、まともに呼吸が出来なかった私は肩で息をすると、涙目になりながら彼に抗議した。
ただでさえ初めてのキスなのに、急に段階が引き上げられ、頭と体が全くついていけない。
「拒否権はないって言っただろ。俺がどれだけ我慢してたと思ってるんだ?まだ全然足りねーよ」
それなのに、私の要望は全く受け入れてもらえず。
まるで狩人のような鋭い光を帯びた目を向けて、そこから見え隠れする妖しい欲情に危機感が湧き、私は慌てて彼の口元を両手で抑えた。
「これ以上はだめ。我慢してください」
じゃないと、私の身が持ちません。
そう必死で訴えるも、櫂理君には全く効果がないようで。
私の両手首を掴み、あっさり引き剥がずと、再び容赦無く私の唇に喰らい付いてくる。
……ああ。
もしかして、早まったかも。
そう気付いた時にはもう手遅れで。
何度も何度も重ねくる彼の熱に始めは抵抗していたけど、そのうち体が順応してきて、違和感は快楽へと変わり、気付けば体の芯から蕩ける程の甘い密に酔いしれていた。