悪魔な義理弟《ボディーガード》~ヤンキー校最凶犬男子の独占欲が強過ぎる~
「……あ、莉子さん。ちょっと」
とりあえず目的は果たしたので、ここで解散しようとしたところ。
突然圭は莉子の腕を軽く引っ張り、そっと耳打ちをしてきた。
「それじゃあ、またね」
それから、何事もなかったように笑顔で俺達に別れを告げて、この場を去って行く。
「あいつに何言われたんだよ?」
圭に耳打ちされて以降、暫く動かなくなった莉子に俺は苛立った声で尋ねた。
他の男と違って、圭とは付き合いが長いから多少莉子とのスキンシップは許容しているけど、今のは許容し難い。
「……秘密」
しかも、何やら少し恥じらうように俺から視線を外してきたので、益々気に食わない。
まあ、圭にそこまで嫉妬する必要はないだろうけど、俺にも言えないことがあるのはやっぱり嫌だ。
だけど、莉子はがんとして教えてくれなかったので、俺は諦めて帰路に着くことにした。