悪魔な義理弟《ボディーガード》~ヤンキー校最凶犬男子の独占欲が強過ぎる~
「別に狙いたいなら、勝手に狙えばいい」
そもそも、この部屋に拘りなんて全くないし、この学校のカースト制度にも全く興味はない。
ただ、莉子を守るために害虫駆除をしていたら、いつの間にか今の地位に立っている。それだけのこと。
でも、そのおかげで莉子に近付く輩は圧倒的に減ったから、結果的には良かったと思うけど。
「安心してください。失恋したくらいで倒されるやつじゃないんで」
「《《まだ》》失恋じゃねーよ」
すると、またもや茶々を入れてくる圭に、俺は即座に反論する。
「ていうか、あんたって俺を心配するようなキャラだっけ?」
普段はこちらのことなんて一切無関心のくせに、どういう風の吹き回しなんだか。
そう心の中で毒付きながら、怪訝な目を向けた。
「お前に何かあったら莉子がうるさいから」
そんな俺の視線をさらりと交わし、優星は吐き捨てるように答える。
その言動が導火線に火をつけ、俺は思いっきり優星を睨みつけた。
「つまり莉子が心配ってことか?」
「同クラだしな」
……は?
なんだこいつ。
どう見たって同クラ心配するような男じゃねーだろ。
余裕顔で肯定してくる姿が、まるで挑発されているようで。怒りのボルテージが上昇し、今すぐこいつを殴りたい気分。
だけど、ここで争っても仕方がないので、俺は荒れる心を鎮めるために、一旦外へ出ることにした。