悪魔な義理弟《ボディーガード》~ヤンキー校最凶犬男子の独占欲が強過ぎる~


「櫂理君具合はどう?食べれそう?」

病院から戻り、ベッドで横になる彼の元に出来立ての卵粥を届けると、櫂理君は弱々しい目を向けてきた。

「莉子が食べさせてくれるなら」

だけど、表情とは裏腹に。言葉にはやけに力がこもっていて、私は彼の要求に応じると、お盆をシェルフの上に置く。

そして、スプーンでお粥を掬い、軽く冷ますと、おもむろに櫂理君の口元に運んだ。


「……ん。美味しい」

朧げな目をしながらも、嬉しそうに食べてくれる櫂理君。

その姿が母性本能を大いにくすぐられ、不謹慎だと思いつつも、悶えずにはいられなかった。


それから、あっという間にお粥を平らげた彼に薬を手渡すと、心なしか朝よりも顔が赤くなっているような気がして。確認のため額を触ってみると、焼けるような熱さに思わず手を引っ込めてしまった。

「これ絶対熱上がってる。早く横にならないと」

これだけ熱いと、本当にただの風邪なのか些か不安になるけれど。とりあえず今は寝ることしか出来ないので、私はお盆を持って部屋を出ようとした時だった。

「莉子の手、冷たくて気持ちいいから、もう少し額触って……」

櫂理君に弱々しく服の裾を掴まれ、子犬顔でねだられてしまい、その破壊力に私はついお盆を落としそうになる。


懐かしい。
まるで幼い櫂理君を見てるみたい。

あの頃も、こうして熱を出すと、よく「額を触って欲しい」とねだられたっけ。


高熱のせいか、普段の荒さが削り取られ、今目の前に映る姿は、純粋だった幼少期そのもの。

そんな彼にダメなんて当然言えるはずもなく。
私はお盆をシェルフの上に置くと、櫂理君の額に再び手を当てた。


「……冷え◯タ貼ろっか?」

なんなら、そっちの方がより効能的だと思うけれど、どうやら、それはお気に召さないらしく。一向に私の手を離そうとしない。

「莉子の手の方が冷たくて、温かいから」


……うーん。どっちだろう?


真面目に質問しようとしたけれど、櫂理君の満足気な表情を見ていると、どうでも良くなってきた。

「櫂理君具合はどう?食べれそう?」

病院から戻り、ベッドで横になる彼の元に出来立ての卵粥を届けると、櫂理君は弱々しい目を向けてきた。

「莉子が食べさせてくれるなら」

だけど、表情とは裏腹に。言葉にはやけに力がこもっていて、私は彼の要求に応じると、お盆をシェルフの上に置く。

そして、スプーンでお粥を掬い、軽く冷ますと、おもむろに櫂理君の口元に運んだ。


「……ん。美味しい」

朧げな目をしながらも、嬉しそうに食べてくれる櫂理君。

その姿が母性本能を大いにくすぐられ、不謹慎だと思いつつも、悶えずにはいられなかった。


それから、あっという間にお粥を平らげた彼に薬を手渡すと、心なしか朝よりも顔が赤くなっているような気がして。確認のため額を触ってみると、焼けるような熱さに思わず手を引っ込めてしまった。

「これ絶対熱上がってる。早く横にならないと」

これだけ熱いと、本当にただの風邪なのか些か不安になるけれど。とりあえず今は寝ることしか出来ないので、私はお盆を持って部屋を出ようとした時だった。

「莉子の手、冷たくて気持ちいいから、もう少し額触って……」

櫂理君に弱々しく服の裾を掴まれ、子犬顔でねだられてしまい、その破壊力に私はついお盆を落としそうになる。


懐かしい。
まるで幼い櫂理君を見てるみたい。

あの頃も、こうして熱を出すと、よく「額を触って欲しい」とねだられたっけ。


高熱のせいか、普段の荒さが削り取られ、今目の前に映る姿は、純粋だった幼少期そのもの。

そんな彼にダメなんて当然言えるはずもなく。
私はお盆をシェルフの上に置くと、櫂理君の額に再び手を当てた。


「……冷え◯タ貼ろっか?」

なんなら、そっちの方がより効能的だと思うけれど、どうやら、それはお気に召さないらしく。一向に私の手を離そうとしない。

「莉子の手の方が冷たくて、温かいから」


……うーん。どっちだろう?


真面目に質問しようとしたけれど、櫂理君の満足気な表情を見ていると、どうでも良くなってきた。
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