難攻不落な総長様と攻略不可な天才女子
羽野のそんな焦る声が聞こえたような気がしたけれど、そんなことお構い無しに凜は足を進めた。

「凜・・・・・・?どうしたの・・・・・・?」

私が聞くと、凜は足を止めた。

「・・・・・・他の奴に維を見せたくない・・・・・・」

少し顔を赤らめて言う凜。

「私だって・・・・・・」

「・・・・・・は・・・・・・?」

えっ・・・・・・!

私は咄嗟にマスク越しに口を押さえた。

「維、もう一回言ってくれ」

私に目線を合わせるように腰を下げた凜。

私はぶんぶん首を振った。

「今のは・・・・・・ちょっと・・・・・・私も意味わかんなくて・・・・・・」

「・・・・・・なんて言ったかだけだ。もう一回言ってくれ」

っ・・・・・・。

目の前にある凜の顔に私は耐えきれず手で目を隠した。

「私・・・・・・も・・・・・・」

私は限りなく小さい声で言った。

「可愛い」

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