難攻不落な総長様と攻略不可な天才女子
「右耳、なんで髪で隠してんの?」

それには答えないようで、維は俺を見た。

「私なんで連れて来られたの」

俺は反応に困った。

「・・・・・・七条に会わせるため」

「じゃあもう帰って良い?」

「ああ」

嘘はついていない。

ただ何故か名残惜しさが残った。

帰らないでほしい。

そんな心情が芽生えたような気がした。

まぁでも・・・・・・七条が苑組維について覚えてなかったから会わせた意味はなかったか・・・・・・。

維は知れば知るほど面白かった。

最初はほんの興味だけだった。

が、そんなことが薄れるように本人に惹かれていった。

好きだ。

いつしかそう思い始めた。

人に好意を持つなんて・・・・・・と最初は思ったが不可抗力で無理だ。

好きなんだ。
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