Actors☆5(アクターズ☆ファイブ) ~5人で挑む、はじめての舞台~


「これは失礼。脅かす気はなかったんです」

「いえ、あの、そうではなくて。あなたのこと、その……」

「知らないから?」

「ええ」

「もう忘れたの? 前に会っているじゃないか」

「え、会っている?」


森の中で出会った、美しいオーロラ姫の片手をそっと握りながら、フィリップ王子は微笑む。


「そうだよ。君も言ってただろ? 夢で会ったって」


フィリップ王子の言葉に、戸惑いの表情をしていたオーロラ姫の顔が、少しずつ晴れやかになっていく。


(八乙女くん、やっぱりすごいな……王子に心惹かれていく様子が、王子を見つめる視線や表情から伝わってくる)


舞台袖でオーロラ姫を演じる雄星を見つめながら、琥太郎は感心していた。

雄星の演技が上手いのはもちろんだが、その相手役を務める優希もまた、引けを取らない演技をしている。

< 105 / 120 >

この作品をシェア

pagetop