Actors☆5(アクターズ☆ファイブ) ~5人で挑む、はじめての舞台~


「……ああ、やっぱりあなたが運命の人だったのね。ありがとう、私を目覚めさせてくれて」


ふらついた優希の頬に手を添えて転倒を防いでくれたのは、雄星だった。

アドリブの台詞をはさみながら、優希をそっと引き寄せて、その胸元に頭を寄せる。


「……オーロラ姫。俺は、あなたを愛しています」


『――こうして、真実の愛によって目覚めたオーロラ姫とフィリップ王子は結ばれ、いつまでも幸せに暮らしたのでした』


ナレーションの琥太郎の声で、ゆっくりと幕が閉じられていく。

観客席は、大きな拍手の音で溢れかえった。


「っ、おい、優希! 大丈夫か!?」


今回は新入生のお披露目会も兼ねた試験なので、カーテンコールはない。

幕が閉じるのをしっかりと確認した優希は、力尽きたかのように倒れ込んでしまう。

そこに他のメンバーも集まってきた。

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