Actors☆5(アクターズ☆ファイブ) ~5人で挑む、はじめての舞台~
「ほら、優希。これ、お前が好きそうな菓子。食べていいからな」
「優希、飲み物のおかわりはいるか?」
「寒くねー?」
――どうやら、過保護まで加速してしまったようだ。
塁生と雄星に世話を焼かれている優希を見てほのぼのした気持ちになりながら、琥太郎は二日前のことを振り返る。
「一年生組の初舞台も無事に成功したし、オレたちもかなりの高評価をもらえたわけだし。本当によかったよね」
「うん、そうだね。それにぼく、授業以外で、誰かと一緒に舞台に立つなんてはじめてだったけど……すごく楽しかったな」
「僕もです! 本当に楽しかったなあ……。それに先生たちも、すっごく褒めてくれてましたよね」
琥太郎の言葉に、謙杜が当日のことを思い出しながらしみじみと呟き、優希も嬉しそうな声を上げる。
舞台の講評については、今日二日ぶりに登校してきた優希も、先生から直々に聞いていた。
初めての舞台とは思えない完成度だったと褒められたし、優希自身の芝居も、堂々とした主演たる立ち振る舞いだったと言われている。
一度アドバイスをしにきてくれていた先生からも、全体的にグッと良くなったと褒められたのだ。