Actors☆5(アクターズ☆ファイブ) ~5人で挑む、はじめての舞台~


「あっ。それじゃあさ、次は五人で、これに出てみない?」


塁生が取り出したのは、一枚のチラシだった。

そこには“七夕祭り~星屑の調べ~”と大きな太字で書いてある。


「七夕祭り?」

「そっ。学園近くの星屑劇場ってとこで、毎年七夕の日に大きな七夕祭りが開かれるんだってさ。そこで何組か芝居をしてくれる劇団を募集してるらしいんだけど、ウチの学園からも二組、募集枠があるんだよね」

「つまり、これに出れば、学外の人たちにも僕たちのお芝居を観てもらえるってことだよね?」

「まあ、そういうことになるな。しかもこれに出演すれば、祭りの屋台、何でも食べ放題らしいし」

「えー、めっちゃ楽しそうじゃん!」


塁生が持ってきたチラシを皆で囲む。

謙杜は「お、大勢の前での芝居かぁ」と少し不安そうにしているが、塁生に「俺たちも一緒なんだから大丈夫だって!」と励ますように背中を叩かれて、丸めていた背筋をピンッと伸ばした。


謙杜を含めて、この場に反対する者はいないようだ。

むしろ乗り気な様子で、話は進んでいく。

< 119 / 120 >

この作品をシェア

pagetop