Actors☆5(アクターズ☆ファイブ) ~5人で挑む、はじめての舞台~
「皆、お待たせ!」
「朝比奈くん、おかえり~」
「飲み物、サンキュ!」
じゃんけんで負けた優希は、皆の分の飲み物を買いに行っていた。
お茶に、サイダーに、アップルティーにと、頼まれていた飲み物を順に渡していく。
「雄星くんには、はい、これ」
「? 俺は、水を頼んだはずだけど……」
優希が差し出したのは、青いラベルが巻かれたスポーツドリンクだった。
しかし雄星が頼んでいたのは、ミネラルウォーターのはずだ。
「実はね、さっき自販機のところで、雄星くんの大ファンだっていう人に会ったんだ。雄星くんへの差し入れだから、渡してほしいって頼まれたんだよね。一応水も買ってきたけど、どうする?」
「気持ちは嬉しいけど、今は水をもらう。スポドリのほう、よければ優希が飲んでもいいぞ」
「え、でも……僕が飲んじゃっていいのかな?」
「いいんじゃねーの? 本人が飲まないって言ってるんだし、もったいないじゃん」
塁生の後押しもあり、優希はスポーツドリンクをありがたくもらうことにした。
「それじゃあ、僕がもらっちゃうね」
差し入れのスポーツドリンクは優希がもらい、各々、優希が買ってきた飲み物で乾いた喉を潤す。