海咲学園なんでも解決部! ~ぼくたちが、どんな悩みでも必ず解決してみせますっ!~
「……ねえ、みんな」

 なぜだろう。胸の奥にずっと引っかかるものがあって、ぼくはみんなに声をかけた。

「どうした? 望」

 宙音くんが不思議そうに首をかしげる。

「ぼく……院瀬海くんのことで、ちょっと気になることがあるんだ」

 ぼくは、外からの言葉を拒むように閉じている、生徒会室のドアを見つめてこう続けた。

「彼って、どうしてあんなにぼくたちに結果を出させることにこだわってるのかな?」

『僕は、この学園を、誰もが勉強や部活で最高の結果を出せる場所にしたい』

 ――そう言ったときの院瀬海くんの目は、どこか必死で、何かにひどく追い詰められているように見えたんだ。

「ただ辞めさせて終わりじゃ、きっと何も変わらない。……それじゃ、本当の『解決』にならないような気がするんだ」
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