【blue】
彼の背中を目でぼんやり追ってると、繭子があたしの肩に手を乗っけた。

驚いて繭子を見ると笑っていた。

「何よ。繭子」

「さっきのサラリーマン。私、当たった事ないよ」

「えっ?あの人、いつも同じ時間に来るし、たまたまその時間あたしがレジやってるからじゃない?」

「いやー、それにしてもああ毎日来るのに、いつも那智だよ。ふふっ」

「ふふって…」

「まぁ、いいよ」

繭子は意味あり気に微笑んだ。

変なのー。
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