【blue】
synchronizeが終わり、あたしと繭子は2階のカウンターに移動する。

「サトシ。最初にくれたの頂戴」

繭子が頼む。

「了解」

「那智は?」

繭子が聞いた。

「うーん。ピンク」

「了解」

サトシは繭子にオレンジ色の、あたしにピンク色のお酒を手渡した。

「サトシって彼女居るの?」

繭子がサトシに聞いた。

「俺?今、居ないよ。繭ちゃんは?」

「私も今、居ない。同じ~」

なんだ?この2人。

波長あいそう。

「繭子はモテるんだよ」

あたしがサトシに言うとサトシは

「うん、わかる」

と普通に答えた。

なんだ?

サトシが何か違う。
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