これは果たして恋なのか。
そうすること数分。僕は見事花冠を作り上げた。

「すごいかわいい!ひなにちょうだい!」

はやくはやくとせかす雛菊の頭に、ぼくは笑ってそっと花冠をのせた。こう喜んでくれると凄く嬉しい。

「お姫様はティアラをつけるんでしょ?似合ってるよ」

「ほんと?やった!」

 一緒にいて気づいたことだが、雛菊はお姫様に憧れている節がある。
 初めて会った日も、白くてかわいい服を着ていた。

 その時はお母さんと僕に会うために豪華なものを着せられたのかと思っていた(僕がそうだった)が、どうやらこれがデフォルトらしい。
 たくさん動き回るのに、よく汚れないものだ。

お姫様のアイテムをひとつ手に入れてご機嫌な雛菊に、僕は話しかけた。

「ねえ雛菊?」
「なあに?」

「あのさ…」

ゴクッと唾を飲み込み、僕は大きく息を吸い、言った。

「ぼく、雛菊が好き!雛菊に見合うくらいかっこいい王子様になるから、だから、大人になったらぼくと結婚して!」
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