これは果たして恋なのか。
続いて、女子。

「中火……。ふむ。こんくらい?」

神妙な顔で明らかに強火以上の火力があろう炎を扱っているのは、春夏だ。

春夏は活発で運動神経バツグンな子だが、繊細なもの(?)を扱うのは苦手らしい。

「春夏、焦げる!焦げる!それは強火すぎ!!」

みぞれは半ばキレている。

料理屋の一人娘として見過ごせないのだろう。まぁ、その前にただただ危険という事なんだろうけど。


はい、最後のひとりに立候補させていただきます。

ひなっちこと木内雛菊です。

今も野菜を切っているのだけど、果たしてこれでいいんだろうか。

ダアン!!
ダアン!!

野菜を切るごとに、凄まじい音が響くんだけど。

「ひなっち……。お願い。包丁持たないで……。」

春夏との炎の攻防で疲れきり、ゲッソリしたみぞれにそう懇願されてしまった。

残念。

まあちょっとわかっていた。家でも私は果物ナイフすら握らせて貰えない。
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