星降る街のリトルウィッチ
第三章
空から落ちてきたその星は、すべてを照らすほどに強く輝いていた。
ミナは息をのむ。
「……きれい」
でも、レイは違った。
その光を見た瞬間、はっきりと理解してしまった。
「……これが、答えだ」
「レイ?」
黒いマントの男が笑う。
「それが“願いの核”か。渡してもらうぞ」
男が手を伸ばした、そのとき――
レイはミナの前に立った。
「触るな」
声は静かだったけど、強かった。
「君の願いは、もう完成してる」
「え……?」
ミナは何も分からないまま、ただレイを見つめる。
レイは振り返った。
その表情は、どこか穏やかで――少しだけ寂しそうで。
「ミナ」
「なに……?」
「君の願い、“大切な人を守れるようになりたい”……叶うよ」
その瞬間、ミナの手の中にあった星が、強く共鳴した。
光があふれる。
まぶしくて、目を開けていられないほどに。
「待って……レイ、なんかおかしいよ……」
ミナは必死に手を伸ばす。
でも、届かない。
光が、レイの体を包み込んでいく。
「レイ!!」
叫びが、夜に溶ける。
⸻
光の中で、レイは最後に微笑んだ。
「ありがとう、ミナ」
その一言だけを残して――
彼の姿は、消えた。
⸻
気づいたとき。
森には静けさだけが残っていた。
黒いマントの男も、いつの間にか消えていた。
そして――
ミナの手の中には、小さな星がひとつ。
優しく、あたたかく光っていた。
まるで――
誰かの心みたいに。
⸻
それから数ヶ月後。
ミナは、また星拾いを続けていた。
前と同じように。
でも、少しだけ違っていた。
「……今日も、きれいだね」
空を見上げる。
あの夜と同じ星空。
だけど、隣にいたはずの人はいない。
それでもミナは、ちゃんと前を向いていた。
レイがくれた願いが、今も胸の中で光っているから。
⸻
ある夜。
ひとつの星が、静かに落ちてきた。
ミナはそれを拾い上げる。
いつも通り――のはずだった。
でも、その星は少しだけ違っていた。
手の中で、かすかに温度が変わる。
そして――
小さな声がした気がした。
「……ミナ」
ミナは目を見開く。
でも、周りには誰もいない。
ただ、星がやさしく光っているだけ。
「……気のせい、だよね」
そう言いながらも、
ミナはその星を、ぎゅっと握りしめた。
⸻
完全に消えたわけじゃない。
でも、もう触れられない。
もう戻らない時間。
それでも確かにあった想い。
⸻
恋は、叶った瞬間に終わるものもある。
でも――
消えたあとも、ずっと残り続ける光がある。
⸻
ミナは今日も、星を拾う。
あの夜の続きを、胸に抱えながら。
ミナは息をのむ。
「……きれい」
でも、レイは違った。
その光を見た瞬間、はっきりと理解してしまった。
「……これが、答えだ」
「レイ?」
黒いマントの男が笑う。
「それが“願いの核”か。渡してもらうぞ」
男が手を伸ばした、そのとき――
レイはミナの前に立った。
「触るな」
声は静かだったけど、強かった。
「君の願いは、もう完成してる」
「え……?」
ミナは何も分からないまま、ただレイを見つめる。
レイは振り返った。
その表情は、どこか穏やかで――少しだけ寂しそうで。
「ミナ」
「なに……?」
「君の願い、“大切な人を守れるようになりたい”……叶うよ」
その瞬間、ミナの手の中にあった星が、強く共鳴した。
光があふれる。
まぶしくて、目を開けていられないほどに。
「待って……レイ、なんかおかしいよ……」
ミナは必死に手を伸ばす。
でも、届かない。
光が、レイの体を包み込んでいく。
「レイ!!」
叫びが、夜に溶ける。
⸻
光の中で、レイは最後に微笑んだ。
「ありがとう、ミナ」
その一言だけを残して――
彼の姿は、消えた。
⸻
気づいたとき。
森には静けさだけが残っていた。
黒いマントの男も、いつの間にか消えていた。
そして――
ミナの手の中には、小さな星がひとつ。
優しく、あたたかく光っていた。
まるで――
誰かの心みたいに。
⸻
それから数ヶ月後。
ミナは、また星拾いを続けていた。
前と同じように。
でも、少しだけ違っていた。
「……今日も、きれいだね」
空を見上げる。
あの夜と同じ星空。
だけど、隣にいたはずの人はいない。
それでもミナは、ちゃんと前を向いていた。
レイがくれた願いが、今も胸の中で光っているから。
⸻
ある夜。
ひとつの星が、静かに落ちてきた。
ミナはそれを拾い上げる。
いつも通り――のはずだった。
でも、その星は少しだけ違っていた。
手の中で、かすかに温度が変わる。
そして――
小さな声がした気がした。
「……ミナ」
ミナは目を見開く。
でも、周りには誰もいない。
ただ、星がやさしく光っているだけ。
「……気のせい、だよね」
そう言いながらも、
ミナはその星を、ぎゅっと握りしめた。
⸻
完全に消えたわけじゃない。
でも、もう触れられない。
もう戻らない時間。
それでも確かにあった想い。
⸻
恋は、叶った瞬間に終わるものもある。
でも――
消えたあとも、ずっと残り続ける光がある。
⸻
ミナは今日も、星を拾う。
あの夜の続きを、胸に抱えながら。