よるの住人
叶夜との出会い

①学校にて

「ねぇねぇ、今日どこ行く~?」「アハハハハ」「あのゲーム超面白いよな」...
今日は僕の学年の入学式で、入学式が終わると、友達作りに奔走している人や、さっさと帰る準備をして帰宅する人が概ねだ。
僕はというと、家に帰っても家族はいないし、人間関係を築くことは苦手なため、教室の窓から外の景色を堪能することに徹していた。
この教室は四階でそれなりに高い。なので、結構遠くまで見えて、眺めが良いのだ。といっても、見えるのはビルや小さくも大きくもない中くらいの山がほとんどで、すぐに飽きるような風景だろう。今は出席順で窓側の席になり、こうして風景を見ることができているが、明日早速席替えするそうなので、見納めになるかもしれない。今のうちに堪能しておこうと思い、見ている。
「あ~、眠い」
でかい欠伸が出てしまった。
「さっさと、帰ろ」
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