私を言葉で抱く年下作家の溺愛
分かっている。もう、会えないと。

自分で終わらせたのだから。

それでも——足は、勝手に動いていた。

気づけば、見慣れた道。

そして、見慣れたスーパーの前に立っている。

「あ……」

小さく、声が漏れる。

ここは。蓮との夕食のために、何度も通った場所。

「……また来てる」

自嘲気味に呟く。店の入り口。並んだカゴ。

何もかもが、あの頃のまま。

思わず、足が一歩踏み出しかける。

「……ポイント、使おうかな」

そんなことを考えてしまう自分に、苦笑する。

この店に通う為に、ポイントカードまで作ったのだ。

もう使う理由なんて、ないのに。

——だめ。私は、首を横に振った。

 「終わったんだってば」
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