共依存の悪魔
―(クレマの本音)―

しめしめ…まんまと安全なポジションを守れたわ。

「家族想いで子育てに熱心な優しい母」のポジションを。

ここにいれば誰も怒らせず、敵を作らず、責められもしない。

昔のことを咎められても、愛想笑いしておけば、責任からやんわりと逃れていられる。

私はイステルに昔のことを言われても、一貫して「私は悪くないもん!」と言っているだけ。

それも言い方を変えて「わが子への心配」というベールで包んでおけば、諦めて追及されなくなる。

それくらい、体感でわかってるんだからね。

イステルには自立されちゃったけど、ルーシャは”私が世話しないと何もできない子ども”のまま手元に残すことに成功したわ。

ルーシャが幼い頃から時間をかけて、あの子の自立心の牙を折ってきた成果ね。

ルーシャの手足の軽傷がいつまでも治らない?そりゃそうよ。

お互いメリットがあるって”あの子の身体が”叫んでるんだもの。

どうか、ずっと”私の助けが必要なケガ人”でいてね?
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