共依存の悪魔
―(ルーシャの本音)―

私が手足をケガしたのはわざとじゃないし、痛いのは辛いよ?

けど、今はたぶん私の身体がわざと治らないように動いてる。

”快適を捨ててまで自立したくない”っていう私の心理を汲み取ってくれて。

私が実家を出ないことで、お母さんにもメリットがあるからWin-Winでしょ?

お母さんはいつまでも”何もできない子ども”を世話する役割を持てる。

母であること以外に”自分のアイデンティティ”がない無力感から目を逸らせる。

私は”人生でやりたいことを考える”みたいな面倒なことを先送りにできる。

願わくば最期まで逃げ切りたいけどね。



ねぇ…お姉ちゃん?

実家の…いいえ…”時が止まった家”の居心地はどう?

私、お姉ちゃんが恐れおののいてるのを見逃さなかったよ?

背中の震えがおさまる前に、早くこう思い始めてよ?

『このままでは実家が詰む…私が何とかしなければ!』って。

お姉ちゃん…早く助けてよ、養ってよ、大事なことをぜんぶ決めてよ。

他人におんぶにだっこでしか生きていけない私たちのために…。
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