ルックアットミー
明美が私の手を痛いほどに握り締めて叫ぶ。
その声は大好き大好きと叫んでいるようにしか聞こえなかった。
「好都合だね。これからふたりで、やり直すんだから」
ちょっと無理して笑って見せたのに、明美はずっと泣いていた。
泣きながら言っていた大嫌いが、いつの間にかごめんねに変わって、やがてありがとうになった。
明美はきっと覚えていないだろうけれど。
一度は一緒に落ちた中だ。
これからゆっくり這い上がればいい。
私は病室へ近づいてくる両親と医師の声を聞きながら、そう思ったのだった。


END


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