光王子と月夜のシンデレラ
◇光の章②学食事件
「はい、特待生目指します。佐倉さんと一緒に」
昨日の放課後のこともあり、いつも以上に集中できなかった2時間目が終わった休み時間。
今宮くんに生徒指導室に連れてこられたと思ったら、田中先生に勝手に宣言をしてしまった。
「おおー佐倉!よく説得してくれたなあ」
「いえっ私は……」
「今宮を説得してくれたのは嬉しいが、佐倉も特待生目指すのか?相当頑張らないとだぞ」
「だからあの……!」
「先生、そこは僕がしっかりサポートします」
「それは頼もしいなぁ!」
ダメだ……私の話はまるで通じない。
昨日今宮くんはそれが条件、なんて言ったけれど、私はうんともすんとも言っていないはずだ。
今宮くんにはぜひ目指してほしいけれど、私に関しては別問題だ。
生徒指導室を出たところで、今宮くんに伝える。
「あの、私は目指すとは……」
「なら、俺も目指さない」
ふんっと子どもがすねたように顔を背けている。キラキラ王子はどこへ行った。
「とりあえず、連絡先交換しよ」
「え、あっはい……」
言われるままにスマホを取り出して交換する。
わあ……今宮くんの連絡先。ちょっと嬉しい。
「毎日勉強してほしい範囲連絡するから」
「あっ業務連絡用……」
「別に、いつどんなことでも連絡してくれていいけど?」
急に真顔で言うから、本気にしちゃいそうで怖い。
「あ、那都くんだ~」
「隣の子誰?日直とかかな、いいなぁ」
他のクラスの人とすれ違う。
そう、私は理由なく今宮くんの隣にいていい人じゃない。
勘違いしちゃダメ、調子に乗っちゃダメ……強く自分に言い聞かせて教室に戻った。
昨日の放課後のこともあり、いつも以上に集中できなかった2時間目が終わった休み時間。
今宮くんに生徒指導室に連れてこられたと思ったら、田中先生に勝手に宣言をしてしまった。
「おおー佐倉!よく説得してくれたなあ」
「いえっ私は……」
「今宮を説得してくれたのは嬉しいが、佐倉も特待生目指すのか?相当頑張らないとだぞ」
「だからあの……!」
「先生、そこは僕がしっかりサポートします」
「それは頼もしいなぁ!」
ダメだ……私の話はまるで通じない。
昨日今宮くんはそれが条件、なんて言ったけれど、私はうんともすんとも言っていないはずだ。
今宮くんにはぜひ目指してほしいけれど、私に関しては別問題だ。
生徒指導室を出たところで、今宮くんに伝える。
「あの、私は目指すとは……」
「なら、俺も目指さない」
ふんっと子どもがすねたように顔を背けている。キラキラ王子はどこへ行った。
「とりあえず、連絡先交換しよ」
「え、あっはい……」
言われるままにスマホを取り出して交換する。
わあ……今宮くんの連絡先。ちょっと嬉しい。
「毎日勉強してほしい範囲連絡するから」
「あっ業務連絡用……」
「別に、いつどんなことでも連絡してくれていいけど?」
急に真顔で言うから、本気にしちゃいそうで怖い。
「あ、那都くんだ~」
「隣の子誰?日直とかかな、いいなぁ」
他のクラスの人とすれ違う。
そう、私は理由なく今宮くんの隣にいていい人じゃない。
勘違いしちゃダメ、調子に乗っちゃダメ……強く自分に言い聞かせて教室に戻った。