男装歌い手は孤独な不良御曹司と甘々で危険な恋をする

エピローグ

3年後、僕たちはさらに知名度を上げ、東京ドームソールドアウトの公演を遂げた。
そうして歌い手界を揺るがした僕たちは、覆ることなくランキング1位を保ち続けた。
街では僕の音楽が流れ、テレビでもよく見られるようになったノヴァは、世界的にも有名になった。
でも、それだけじゃ満足できない。
僕たちは欲張りなんだから。
もっともっとたくさんの人を笑顔にしたい。
音楽で誰かを救いたい。
君にもいつか僕の音楽が届くといいな。

そして、僕はXジェンダーなどLGBTQの人たちの憧れとなっていた。
僕のおかげで少し世界の見方も変わったみたいで、嬉しく思う。
僕はこれからも自分らしく生きていくんだ。
この鮮やかな世界で。

「楓乃、配信始まるよ?」

いつも心配性で過保護だけど、僕と1番仲良しな漣。

「んも〜、ボーッとしないでよ!」

明るくて可愛くて弟みたいな存在の一輝。

「体調悪い?」

変化にいち早く気づくけど、不器用で伝えられないなんてかわいいところがある紫音。

「そうじゃなくて、一輝がうるさいからじゃね?」

一言余計で輪を乱しちゃうけど、ムードメーカーな灯真。

「はぁ!?うるさい灯真!!」

「ご、ごめんって…!」

「ケンカしない…!」

みんなに優しくてお兄ちゃん的存在の莉都。

この仲間たちと、僕は再び音を奏でる。
そして歌を歌う。

「うん、ごめんね。それじゃあ、始めようか」

僕たちの伝説は続いていく。
僕たちの物語は終わらない。
まだ、幕は閉じさせない。
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