"Mr&Mrs Ogiwara detective office" 事件簿1

殺人事件発生:探偵事務所巻き込まれる

その次の日に千沙から連絡が来てすぐに相談したいことがあるので、家に来て欲しいと言ってきたので圭介と二人で長坂家に向かった。

2人は優弥が真摯に謝った事もあり、千沙は夫を許してまだ小学生の子供の事も考えてやり直すことにしたらしい。

優弥は女に貢いだお金を少しでも取り返すのだと言って昨日の報告書を見て、今日教えられた住所に行ってみたそうだ。

そうしたらマンションの前にパトカーが何台も止まっていて野次馬の人に聞いたら、503号室の大井と言う女の人が殺されたらしいと言っていた。

それを聞いて、怖くなって帰ってきたのだが、その時にこの界隈には似つかわしくない高級な外車が止まっていたので思わず写真を撮ったらしい。

どうも優弥の好きな車だったらしい。”今の車をこの車に買い替えたいんですよね”などと能天気な事を言って千沙に腕をつねられていた。

大井小百合の住んでいたところは、下町の古いマンションだったのだ。

玄関のセキュリテイーも何もないだれでも入って行けるマンションだった。

相談と言うのは、こちらから警察に先にすべて話した方がいいのか、わからないならそれでいいので黙っていた方がいいのかどうするべきかという相談だった。

”きっとあの部屋はもう借り手がつかないだろうなあ。家主さんはとんだ災難ですね”と相変わらず能天気な事を言っている。

この男は本当に反省しているのだろうかと結花は頭を殴ってやりたくなった。

奥様の宝石や時計を勝手に持ち出して換金して女に貢いでいるなんて、千沙はよく許してやったものだと結花は信じられない思いだった。

自分なら絶対に許さない。浮気をした時点で許さないのに妻の所有物を持ち出しているのだ。最低なくそ野郎じゃないか。

結花は心の中で釈然としないものの、やり直そうと決めている長坂夫婦が仲良くやってくれれば自分の出る幕はない。

結花たちの調査が優弥の目を覚まして、真摯に誤って許してもらえたなら他人の出る幕ではない。

あくまでも結花たちは頼まれたことをきちんと調べ上げて報告することが仕事なのだ。

夫婦の間の問題に頭を突っ込むことはできないし、助言も提案もするつもりはない。

弁護士を紹介するくらいの事なのだ。なので、弁護士には伝手がある、離婚専門とか相続贈与関係専門とかその道に特化した弁護士のファイルは4~5人あるのだ。
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