"Mr&Mrs Ogiwara detective office" 事件簿1
圭介も悠介もOGグループの副社長の名前が興味本位でもマスコミに知られる事が無くなって安心していた。

悠介はすぐに社長に電話して報告していた。

社長は“じゃあ今夜は安心して警視総監と食事を楽しめるよ”と言っていたそうだ。

悠介の件はこれで解決したが、明日は優弥と一緒に浅草警察に行く事になっている。

それが終わればこの事件からは一応手が離れるだろう。と思っていた。


次の日圭介は長坂優弥を伴って浅草署の棚橋刑事に会いに行った。

優弥はとても緊張しているようでしきりに両手を握り合わせている。

棚橋刑事は取調室ではなく、会議室に通してくれた。

もう一人部屋には刑事がいて話を録音してもいいかと言われて優弥はどうぞと言った。

椅子に座ると軽く圭介が優弥の事を紹介して二人の刑事に相対した。

棚橋刑事は名前を言って名刺を優弥に渡していた。

その頃には優弥も緊張が解けたようで、棚橋刑事の質問にはきはきと答えていた。

優弥は今まで大井小百合に貢いでいた金額とお金を渡した日時、場所、そして何と言われてお金を渡すことになったのかも、詳しく書いたメモを持ってきていて。棚橋刑事に渡していた。

棚橋刑事は大井小百合がカメレオンのように容姿を自由に変えて各男に応対していたのを聞いていたので、陽太の隠し撮りの写真を見せて

「君の知っている大井小百合はこの中のどれ?」と聞いた。

「このどれにも当てはまりませんね。しいて言えばこの感じに似ています」

そう言って指さしたのはOGグループの悠介の第二秘書の森脇とカフェで楽しそうに話している写真だ。

その小百合は田舎娘で東京にまだ慣れないそんな危うい儚さを感じるように変装していた。

優弥と悠介の第二秘書は雰囲気が似ている。

どちらも高学歴で高収入のある自分に自信のある都会的でスマートな男性に見える。

彼女の見解ではそういう男は純朴な田舎娘に弱いと言う事なのだろうか?

でも30歳と言っているので田舎娘というには無理がある気がしたが…
< 23 / 52 >

この作品をシェア

pagetop