"Mr&Mrs Ogiwara detective office" 事件簿1
* * *
山野辺翔は、すっかり落ち込んでいた。
大岩小百合に渡した300万は、自分の貯金100万と農協で借りた200万で、農協には3年間月6万ちょっとの返済になる。
そのお金を渡した日から大岩さよとは連絡が取れていない。
彼女は月3万づつ返すと言って翔の農協の口座も聞いていたし住んでいる所も教えてもらっていたのだ。
でも働いていたバーはすでに辞めていて、聞いていたアパートにもいなかった。
妹さんに何か突発的な事が起こったのかもと人の良い翔は思っていたのだが、それから1カ月もしない内にガラの悪い男たちが翔の働いている果樹園にやって来て、借金を返せと言ってきたのだ。
借りた覚えはないと突っぱねても借用証書を見せられて、そこには免許証と保険証のコピーも添えられていて山野辺翔という自筆のサインに印鑑まで押してあった。
そこで初めて翔は大岩さよに騙されたことを悟ったのだった。
そう言えば山野辺翔ってどう書くのと言って2カ月ほど前にさよに教えるのに何かの紙に書いた覚えがあった。
免許証と保険証はいつも財布に入れている。
きっと酔ってバーで寝てしまった時に写真にでも取られたのだろう。
翔は自分の甘さを思い知ることになった。
翔は果樹園の経営者の娘の大野智子と、ひそかに付き合っていた。
智子は結婚を考えているようだが、翔からはそれを言い出すわけにはいかなかった。
孤児院出身の身寄りのない翔を果樹園の社長の大野勝次が雇ってくれたのだ。
それから5年真面目に一生懸命働いてきた。
残業も休日出勤も嫌がらず一生懸命働いた。そんな真面目で気の良い翔は皆に可愛がられている。
住む所も寮があったので最初の3年はその寮に入れてもらっていた。
孤児院を出たての頃で寮があるのはすごく助かったのだ。
2年前には寮を出て自分でアパートも借りた。自分より下の社員も入ってきて、仕事を教える立場にもなった。
5年たって給料も毎年少しづつ上がって来て満足のいく給料を貰えているので、何とか自立してやっていけている。
そんな恩のある会社なのだ。社長に合わせる顔がない。
山野辺翔は、すっかり落ち込んでいた。
大岩小百合に渡した300万は、自分の貯金100万と農協で借りた200万で、農協には3年間月6万ちょっとの返済になる。
そのお金を渡した日から大岩さよとは連絡が取れていない。
彼女は月3万づつ返すと言って翔の農協の口座も聞いていたし住んでいる所も教えてもらっていたのだ。
でも働いていたバーはすでに辞めていて、聞いていたアパートにもいなかった。
妹さんに何か突発的な事が起こったのかもと人の良い翔は思っていたのだが、それから1カ月もしない内にガラの悪い男たちが翔の働いている果樹園にやって来て、借金を返せと言ってきたのだ。
借りた覚えはないと突っぱねても借用証書を見せられて、そこには免許証と保険証のコピーも添えられていて山野辺翔という自筆のサインに印鑑まで押してあった。
そこで初めて翔は大岩さよに騙されたことを悟ったのだった。
そう言えば山野辺翔ってどう書くのと言って2カ月ほど前にさよに教えるのに何かの紙に書いた覚えがあった。
免許証と保険証はいつも財布に入れている。
きっと酔ってバーで寝てしまった時に写真にでも取られたのだろう。
翔は自分の甘さを思い知ることになった。
翔は果樹園の経営者の娘の大野智子と、ひそかに付き合っていた。
智子は結婚を考えているようだが、翔からはそれを言い出すわけにはいかなかった。
孤児院出身の身寄りのない翔を果樹園の社長の大野勝次が雇ってくれたのだ。
それから5年真面目に一生懸命働いてきた。
残業も休日出勤も嫌がらず一生懸命働いた。そんな真面目で気の良い翔は皆に可愛がられている。
住む所も寮があったので最初の3年はその寮に入れてもらっていた。
孤児院を出たての頃で寮があるのはすごく助かったのだ。
2年前には寮を出て自分でアパートも借りた。自分より下の社員も入ってきて、仕事を教える立場にもなった。
5年たって給料も毎年少しづつ上がって来て満足のいく給料を貰えているので、何とか自立してやっていけている。
そんな恩のある会社なのだ。社長に合わせる顔がない。