"Mr&Mrs Ogiwara detective office" 事件簿1

真相

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大井小百合こと新庄夢野42歳の捜査は行き詰っていた。珈琲にニッカリンを入れた犯人とさよを殺した犯人は違うのかもしれないと棚橋刑事は考えているようだ。

棚橋刑事は今日は渋谷のMr&Mrs Ogiwara detective Officeにやって来ていた。

そして結花にどう思うか聞いてくるのだ。知らんがな!とも言えず

「確かに、明らかにマグカップは普段使いの被害者の物ですよね?そちらに毒が入っていて客用のカップ&ソーサーの方には毒物は検知されなかったんですよね」

「そうなんです。殺意があったならそれであってますよね。でも毒物が入っていた方は流しに捨てられていて客用のはテーブルに残っていたと言うのが何か釈然としないんですよ。それに死因は撲殺でたまたま倒れたのがガラステーブルで、何かこん棒のようなもので殴った傷とテーブルの角でぶつけた傷が同じところだったと言うのも偶然なのか故意にそうやったのかもわからないし」

結花にもう一度現場の写真を見せる棚橋刑事に結花はちょっとうんざりしながらも一応写真を見る。

そして違和感に気付いた。

「棚橋さんダンベルって普通2個セットじゃないですか?このテレビ台の上に置いてあったバスケットの中にはダンベルが一個しかなかったと思うんですが、他の部屋にもう一つありましたか?」

確かにテレビ台のテレビの横のおしゃれな籠の中には筋トレ用のグッズが入っていた筋トレチューブや簡単なローラー、リストウエイトなどが乱雑に入れられていたのだが、ダンベルもあったと思ったが、一個しかなかったと記憶している。

結花は記憶力が抜群にいいのだ。とくに匂いに基づいた記憶は間違えたことがない。

棚橋刑事は飛んで帰った。

そうして残っていたダンベルが被害者の傷跡と一致した。でもそのダンベルには被害者の指紋しか残っていなかったし、ルミノール反応も出なかった。

凶器に使った方は犯人が持ち帰ったのだろう。部屋の中にはなかったそうだ。

犯人はとっさにそこにあったダンベルをひっつかんで殴ったのだろう、被害者はそれで倒れてガラスのテーブルで同じような所をぶつけたと言うわけだ。

結花はもう一度現場を見に行ってくれないかと棚橋刑事に乞われまた圭介と一緒に現場のマンションに行った。

殺人のあった3週間後くらいだった。

エントランスでエレベーターを待っていると、1階についたエレベーターから配達の人が出て来た。

その人とすれ違う時結花は珈琲に混ぜられていた薬と同じ匂いがしたのを見逃さなかったいいや鼻で利き逃さなかった。

「圭介、あの人ちょっと捕まえてあの人からニッカリンだっけあの匂いがする」

圭介は素早くその男を追いかけて、何やら話をしている。

その間に、結花は現場に居るだろう棚橋刑事に連絡して

「棚橋さん急いで下に降りて来て、階段でね。早く」

結花は必死で叫んだ。

しかし、その男は大人しく圭介に連れられて戻ってきた。

そこに5階から階段を駆け下りて来て、ぜーぜーはーはー言いながら棚橋刑事がやってきた。
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