"Mr&Mrs Ogiwara detective office" 事件簿1
良くなんかありゃしない。わたしゃあ、仕事もしなきゃいけないんだから、着物作るとか、ショッピングとか温泉1泊よりも、仕事させてくれえ~~っ

結花は引きつりながら一応笑っておいた。確かに弁当は美味しい。これが一番結花に会っている。

ちょっと贅沢ではあるけれど、金額は見ないことにした。

どうせ払う訳じゃないけれど世間様に顔向けできない。こんな贅沢ばっかりしていると絶対いつか罰が当たる。

だが、しかし後半もしっかり歌舞伎を楽しんで3人でニコニコ笑いあって出口へ、そこでお婆様がちょっとお土産買ってくるからと言って3階まで行ってしまった。

お義母様もついていくと言うので、結花は先に行って運転手さんにすぐ来ると伝えておいてと言われたので先に外に出た。

歌舞伎終わりで沢山の人であふれる正面玄関の大きな看板の陰で怪しげに誰かを見張っている女性を見つけた。探偵か?

彼女の視線の先を見ると一組の男女がいた。

女性の方はねっちりと腕を男性に絡ませてくねっている。

その女性は看板の陰で2人を射殺さんばかり睨みつけている。

う~ん、これはかなりの修羅場になりそうだ。探偵ではないらしい。

夫の不倫の現場に乗り込もうとしているようだ。

そう思った結花はバックから名刺を取り出して、

「こんにちは。私こういうものです。探偵事務所やってます。よかったら話すだけでもいいのでぜひお越しください。ご相談に乗りますよ」

そう言って彼女の視線を遮るように立って名刺を渡した。
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