ぼくは、くま
いつからかかずまくんは僕を部屋の隅に飾るようになった。






いつもちぎれた腕は繕ってくれたのに






綿が出たままにされていた。

足はちぎれたままだった。




あぁ。そうだ。


かずまくんには僕が必要なくなっていくのがわかった。


夜中に泣かないようになったし

寂しいと呟く日もなくなった。

もう僕の役割は終わり。




さよならだね。






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