13日の日直当番
賢治という名前が聞こえてきて思わず引き留めてしまったけれど、この人が城崎賢治の関係者だとは言い切れない。
だいたい、賢治という名前なんていくらでもある。
漢字だってわからない。
そう思うと急に怖気づいてしまって「あの、その」と、口ごもる。
見かねた翔太くんが後ろから前に出てきてくれた。
「もしかして城崎賢治さんのお父様ですか?」
しゃんとした言葉にビックリする。
翔太くんはしっかり者だとわかっていたけれど、大人相手だとここまで立派な話し方ができるんだ。
「あぁ? お前ら野次馬か? 最近はネットだなんだので、こんなガキまで賢治について知ってるから、やってらんねぇよなぁ」
男性の声が大きくなる。
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