13日の日直当番
声をかけると翔太くんは困り顔でこちらを向いて「おはよう」と力なく答えた。
「こんなところで、誰か待っているの?」
「汐里ちゃんを待ってたんだ」
「え、私を?」
驚きと同時に頬が熱くなるのを感じる。
翔太くんが私を待ってくれていたなんて、なんの用事だろう。
「実は今日明美ちゃんが休みなんだって。風邪を引いたって連絡がきたんだ」
「あ、そうなんだ」
明美ちゃんは私の前の席の女の子だ。
華奢で食が細く、運動をするとすぐに息切れしてしまう子で、あまり体も強くないのだと聞いていた。
「それで、今日は僕と明美ちゃんが日直当番だったんだけど、女子の順番がひとりズレるんだよ」
< 5 / 198 >

この作品をシェア

pagetop