悪魔くんの天使ちゃん
ーーーーガラガラガラ。

狙ったようなタイミングでドアが開きーー



保健室の先生が入ってきた。


突然のことで私たちは動けず、そのままの体勢。
しかもバッチリ見える場所。
最高に気まずい。

先生は茹で上がったように真っ赤な私と、ヤッベという顔をしている杏耶くんを見留め、


ーーにっこりと笑って言った。

「清水くん、女の子を口説くのに保健室を使わないでください。出禁にしますよ」

く、口説っっ!?

いや、でも確かに今のってそうだったのか…?

「ガーゼの糸が!」
杏耶くんが叫んだ。

視線を集めた杏耶くんは、冷や汗を垂らして言った。

「先輩の髪にガーゼの糸がついていたので、取っていただけです、ほんとに」

あっ。ガーゼね。ガーゼ…。


は、恥ずかし!

なんという勘違いをしてしまったのだろう。

私の顔面は再沸騰し、ついに耐えきれなくなって保健室を飛び出した。

「み、みまわり行ってきます!!」

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